2017年02月02日

"Mondo Electronica" by アンドロジーナ

20年前(96-97年)、私、尾上祐一が在籍し、短期間ながら密度の濃い活動をしたモンド松田氏が率いるアンドロジーナというバンドがありました。当時のアルバム"Mondo Electronica"が、2017年1月、ベルギーのoff record labelよりデジタル配信で再登場となりました。というわけで今回お届けしますは、そのプロモビデオ。モンドでテクノポップ、レトロフューチャーかつファンタジーな世界を、当時のライブシーンや写真をコラージュした映像と共にお楽しみください。



Androgena - "Mondo Electronica(1997)"
イリヤ・ラミエル Iriya Ramiel(Vocal, Accordion, Kazoo)
モンド松田 Mondo Matsuda(Bass, Arp Synth, Sound Effect)
ホシピー星川 Hoshipy Hoshikawa(Synth, Vocoder)
尾上祐一 Yuichi Onoue(Guitar, 尾上胡弓, Sound Effect)
鱸茂樹 Shigeki Suzuki(Drums)

Originally recorded between Sep.1996-Feb.1997
Reissue from Off Record label on Jan 2017, http://bit.ly/2ismN8b
Full trial listening on Bandcamp(フル試聴!) http://bit.ly/2iWtNbf
itunes http://apple.co/2jf0S5u

因みにこのアルバム、4chのカセットMTRでベーシックトラックを録り、その後4chのMD MTRに2chにバウンスして、残りの2トラックに付加録音し完成させたものです。というわけで非常にアマチュアな機材で録音されているのですが、空間処理など中々凝った録音になってるかなと自負しているのと、さらにoff record labelのスタッフであるPierre Vervloesem(ex X-Legged Sallyの凄腕ギタリストでもある)による素晴らしいリマスターで大復活を遂げています。なおアルバムの方は、itunesで販売しているほか、Off recordのBandcampにて無料フル視聴可能です! http://bit.ly/2iWtNbf ぜひ当時の我々を楽しんで頂けたら嬉しい限りです。

因みにアンドロジーナは、モンド松田氏が敬愛する(私もですが)、細野晴臣氏の曲(アルバムS.F.X.収録)から命名されています。

Androgena is the band who was led by Mondo Matsuda in Tokyo between 1996-97, and had a dense activity despite for a short period of time. Their Legacy album "Mondo Electronica" is digital reissued from Off record label! We bring to you Mondo, techno pop, retro futurism and fantasy music world. And it is remastered to be more powerful sound by Pierre Vervloesem(ex X-Legged Sally).
posted by 尾上祐一 at 12:24| 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日

"海底超特急" by アンドロジーナ(1996年の作品)

1996年後半から約1年間、僕がギターとサウンド・エフェクトで在籍したアンドロジーナというバンド。先日2016/7/2に結成20周年リユニオン・パーティーがあり、お互いの再会を喜んだところですが、皆さんにぜひ当時の音も聴いて頂きたくメンバーの承諾を得て1曲サウンドクラウドにアップしました。

"海底超特急"


演奏:アンドロジーナ
作曲:モンド松田 作詞:坂本典子
モンド松田(Bass, Arp Odessey Synth, Sound Effect)
イリヤ・ラミエル(Vocal, Accordion)
ホシピー星川(Korg 01/W, MS-10 Synth etc)
鱸茂樹(Drums, Electric Percussion)
尾上祐一(E.Guitar, Sound Effect)
録音 1996年9月-1997年2月

ポップだねぇ〜。演奏、録音ともに今聴いてもいい感じだと思うんだが如何でしょう。NHKの「みんなのうた」で掛けたらマッチすると思うな。久々にギターでコード進行を追ってみたんだけど、中々面白くて松田さんのセンスを改めて感じた次第。各メンバーも松田さんのレトロフューチャーとかテクノポップといったディレクションに応えていいパフォーマンスをしていますね。作詞は、松田さんらの旧友で80年代後半からサウンド&レコーディング・マガジン等を通じて活動の幅を広げていたカセット音楽サークルXiang主宰の坂本典子さん(現・舩引典子さん)で、僕にアンドロジーナを紹介してくれた人でもあり、今もお世話になってます。僕の方は、この頃はまだリボンコントローラや回擦胡をやっていなくエレキ・ギターを演奏しています(別な曲では回擦胡の前身とも言える尾上胡弓という1弦の弓奏楽器を弾いたりもしてました)。ギターソロで「お!、尾上の音じゃん」と思ってもらえるんじゃないかなと思います。イリヤさんの歌声をトランシーバー・ボイスにしたり、ディレイを左右にパンさせつつ掛けるといったサウンド・エフェクトも楽しかったねぇ。

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アンドロジーナ ライブ at 高円寺ペンギンハウス1996年12月

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アンドロジーナ ライブ at 吉祥寺シルバーエレファント1997年6月

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1996年 左より、松田、尾上、イリヤ、鱸、星川

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アンドロジーナ、リユニオン・パーティー 2016/7/2
左から、尾上、鱸、松田、PC画面で星川(スカイプで米国より参加)、イリヤ
posted by 尾上祐一 at 18:23| 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月27日

"鳥小屋" 1999年の作品

ここのところ最新の楽曲紹介が続いていましたが、久々に古い楽曲をご紹介。曲は1999年のソロ作"鳥小屋"。ゲストに立岩潤三さんのタブラに行って頂いている作品です。



尾上祐一:MAX Programming, Guitar, Sampler
立岩潤三:タブラ

"鳥小屋サウンド"というウェブサイトをやっている私ですが、そのテーマともいえる作品。この曲は、コンピューターで作曲されており、音階、リズムなどの規則性と乱数発生による不規則性を組み合わせてプログラミングし、自分の狙いとその逆の意外性の両面性を持った音楽を生成させています。ニワトリのコッ・コッ・コッ・コケーーッという感じのリズムが生み出されていますが、この辺はコンピュータで生成ならではじゃないかなと感じます。なかなか人間では表現できないリズムかと思いますが、音楽仲間で打楽器マスターの立岩潤三さんにお願いして見事にマッチしたタブラを叩いて頂きました。なお私は、ここでトーキングモジュレーションを効かせたギターを弾いています。この曲はその後2005年にリリースされたソロアルバム"Vongole"に収録されています。

ちなみにこの楽曲が作られた1990年代後半は、MAXという音楽プログラミング環境でかなり実験して音楽を作っていた頃でした。このMAXは、元々フランスのIRCAMという音楽研究所で作られたもので、MIDIプロセッシング、DSP(デジタル信号処理、デジタルでシンセサイザーやエフェクターを作ったりします)などができるものです。1990年代に一般向けにも販売されるようになり私も手を染めたのですが、当時はまだPCのパフォーマンスのこともありこの楽曲のようにMIDiプロセッシングによるアルゴリズミック・コンポジションが中心でした。その後、2000年代になりMSPというDSP機能やJitterという映像処理もできるまでに拡張されて現在に至っています。が、私のほうは2000年以降、MAXからは離れ、ご存知の通り自作楽器のリボンコントローラーと回擦胡での音楽活動に比重を置くようになっている次第です。(ただここ数年、DSPの仕事で再びMAXに首を突っ込んでいます)
posted by 尾上祐一 at 12:36| 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

Dragon Factory

今回は、かなり久々に古い作品をお届け。1997年作の"Dragon Factory"という曲。



90年代半ば以降からしばらく、パソコンを手に入れたことでそれを使った音楽のウエイトが大きくなるのですが、特に音楽プログラミング環境のMax(後のMax/MSP)を導入したことで、自分で音楽のルールをプログラミングしてコンピューターに独自の音楽、つまり自分では浮かび付かないような音楽を生成させることに没頭することになります。その成果の一つがこの曲。ここでは12音技法からヒントを得た手法で音楽を生成させるプログラムを作り、そこから出てきた音楽をテクノ的に構築しています。12音技法の仕組みについてはこちらなどを参照して頂くとして、それにヒントにした僕の手法は、1つの音列とリズムから、その反行、逆行などのバリエーションをコンピュータで算術的に導き出し、それをカウンターパートに割り当てます。すると様々な複雑にメロディが絡んだパターンが発生するのですが、その無数にある組み合わせの中から自分でいい感じのものを取捨選択するという方法で楽曲の骨組みを組み立て、更に色々付け加えていったのがこの曲です。あくまで"12音技法をヒントにしたもの"という感じですし、この曲もそうですが時に使う音列は12音階でない、所謂旋法にそったものを利用し実験する事も有ったりしました。

話は変わって、このころインターネット黎明期で、それを通じて新しい音楽の仲間と出会うことも多くなるのですが、そんな中でサリガマ・オイル・ヴェンディング・オーケストラという流動性の即興演奏グループに参加します。このグループの演奏の録音物はサンプリング素材としての流用OKとのことで、この曲の中間部にその演奏がコラージュされています。ちなみに、いまでも時々ご一緒することのある狩俣道夫さんのフルートの音もちょろっと確認できます。もう17年も前のことなのですね。

なお、音楽プログラミング環境MAXをつかった楽曲は以前に"自由電子"という曲も紹介していますのでご興味あるかたはこちらもどうぞ。
http://torigoyasound.seesaa.net/article/87280238.html

それと今回ご紹介した曲をご覧のとおりSound Cloudを先月よりはじめました。新旧取り混ぜてアップしてゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
https://soundcloud.com/torigoyasound
posted by 尾上祐一 at 00:52| 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月25日

アルミ H シン

暫く新作映像の紹介が続きがちだったので、今回は、久しぶりに古い曲をご紹介したいと思います。
遡ること1991年の曲、"アルミ H シン"。



前もって言っておきますが、な〜んだ昔のローファイ作ねと思った人は、1分経った後のポップな展開にご注目ね。

出だし1分弱の序幕部分は、僕が12歳前後(つまり1981〜1983年)に録音した音源とパーカッション類のコラージュ。エレクトーンを最大音量でラジカセのライン入力につっこみ、超オーバードライブ状態で録音したサウンドで、何も知らないがゆえの神掛かった(笑)演奏を展開した後、ポップな本編へと進みます。多重録音によるもので演奏は全て僕によるものです。使用楽器は、ギター、ベース、尾上ジャンクロックギターシンセ、JUNO106シンセ、RX8ドラムマシン・・・

本編のメインテーマ部分では、この曲を製作時にサウンド探求していた"尾上ジャンクロックギターシンセ"のサウンドがふんだんに盛り込まれています。歪とオクターバ―とフィルターの組み合わせによるこの自作ギターシンセ(もどき)の詳細はリンク先を参照頂くとして、ディストーションギターとシンセの中間みたいな音が特徴です。また、3分15秒あたりからのギターソロは、アンプシミュレータなど無かった当時、イコライジングのみでいい線行ってる音を出してたんじゃないかなと自負してます。僕の90年代初頭の作品の幾つかは、サウンド的に様々な試行錯誤をしつつ、4トラックカセット多重録音のクオリティ、ソングライティング、演奏的にも一つの到達点があるなと今聴いても感じますね。

なお、曲のタイトルは僕の友人の(中学〜大学生時代にであった何人かの)西村君に捧げたもので、"NISHIMURA"をモディファイしたものです。

posted by 尾上祐一 at 18:11 | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

戦慄の村

本日お届けしますは、1990年録音の「戦慄の村」という曲です。

この曲は当時、九州、信州などなどの村に突如として現れた某カルトについてニュースで見たことをつづった時事ネタ。当時は、それらの村だけでなく、僕が住んでいた街も彼らのポスターだらけで凄い蔓延ってましたっけ。サウンド的には、オルガンが鳴り響く尾上流ハードロックという感じでしょうか。今聴いてもなかなかパワフルな出来だと思います。
この曲はその数年後、僕が在籍していた純金ファミリー証券というバンドで取り上げられたりもしてたのですが、その後、暫くは演奏される機会の無い状態が続いてました。そして2006年くらいから近年の自作楽器ライブシリーズで再びリボンコントローラをフィーチャーした曲としてアレンジを変えて取り上げられます。こちらは2008年6月の尾上(RibbonController、ギター)&クリテツ(Percussion)によるデュオ演奏(ギターは録音されてたもの)のライブの模様です。

埋め込みから見れない場合はこちら↓からどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=q0dx_aQlxG4

大分雰囲気は変わったかと思いますが、不気味な緊張感は相変わらず漂ってると感じてますが如何でしょうか。
posted by 尾上祐一 at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

「侵入」と「回擦ブルース」

今回紹介しますは、1994年の曲「侵入」。


この曲は、RolandのサンプラS-50というのをちょっと手にしていたときがありまして、それとYAMAHAのTX81ZというFM音源を使って作られた曲。この頃はそれまで愛用していたアナログシンセのJUNO106も使い倒した感があり、FM音源やサンプラーなど別なシンセ/電子楽器に惹かれていた時期と記憶してます。この長短3度と増4度によるヘンテコなメインメロディーには、サンプラでリコーダーやカズーを吹いた音をサンプリングしたものを使っておりまして、このヘンテコな音がヘンテコなメロディを引き立てているんじゃないかと感じてます。またギターをピッチ→電圧変換型のシンセにつないでギターシンセにしたり。またベース音は、前回の「カニ大星雲」でも活躍していたToneworks G5ベースシンセによるものです。キングクリムゾンのフラクチャーあたりを曲つくりのヒントにしてたと思います(向こうが突破口ならこっちは侵入ってかんじ)。途中ブルージーな複合拍子になるところがピンクフロイドっぽかったりするかも(笑)。

ところで、この「侵入」のメロディ、その後、僕がかかわった楽曲のギターソロのフレーズや僕の別な曲で顔をだします。このフレーズは結構気に入ってるんです。そんななかのひとつが自作楽器・回擦胡のために作曲した「回擦ブルース」という曲。2008/6のライブよりクリテツさんのパーカッションをお供に演奏しています。こちらは映像でどうぞ。
posted by 尾上祐一 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

カニ大星雲

本日お届けしますは、1994年の多重録音作品"カニ大星雲"。



カセットMTR録音による作品集としては最後の作品集となった1995年のアルバム"Onoue Basic"からのセレクション。曲名通りというか、私らしいというか、カオスチックなサウンドとキャッチーなメロディが合体した曲(自画自賛w)。ベンチャーズを思わせる(かな?)ギターメロディとビヨビヨいってるベースラインとの絡みがポイントですが、後者のベースサウンドは、ToneWorksのG5というベース・シンセ・プロセッサを開発中に浮かんだフレーズ。これは普通のベースギターを入力すると、そのサウンドを加工してベースシンセのサウンドにして出力するエフェクターで、発振器を駆動するのではなくベースの原音をそのまま加工するのがポイント。ビヨビヨいう所謂ベースシンセなサウンドは勿論、ホーメイのようなボイスサウンド(本曲でもさりげなく入ってます)、デジタル歪ならではの脂ぎったファズサウンド、、、などなど幾つかのサウンドバリエーションがあります。まぁ、あんま売れなかった知る人ぞ知るエフェクターですが、当然自分としては各方面で使ってます(前々回の"バンブー"のベースラインも全編このエフェクトが掛かってます)。そういえばこの頃はまだ自作楽器は殆ど無く、自身の楽曲のサウンドメイクにはギターやベースのサウンドプロセッシングに比重を置いてました。ちなみにスイープするサイン波発振機は自作のものです。
それと中間部のアドリブは混沌を極めてますが、そんな中で聴けるパーカッションはザッパやヴァレーズからの影響を受けてます。
その後この曲は、僕が在籍したバンド"純金ファミリー証券"で演奏されたり、また友人の小池"ダミ"実氏が"宇宙蟹"のタイトルでダンサブルなアレンジでカバーしてくれたりしました。
余談ですが、この曲、もともと"蟹座大星雲"という曲名だったのですが、実際にあるものと微妙に名前が違ってることに気付いたのは随分あとになってからのことでした(w)。
2016/1/16追記:サウンドファイルの在りかをサウンドクラウドに変更しました。

ToneworksG5.jpg
posted by 尾上祐一 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月10日

可能性を追え

本日お届けしますは、1991年の曲、「可能性を追え」



タイトルや歌詞はちょっとイヤミだったかなぁ。でもまぁ今でもミュージカルな事だけに関してはそうしてるかもですね。曲とサウンド自体は今聴いても好き。シンセ、ギター、スライドギター、ノイズマシン、口琴、ドラムマシン、、、、などなど様々な楽器と、4chカセットMTR、普通の2chカセットデッキを使って。ドラム以外、基本的に手弾きですが、間奏の一部で原始的なデジタル・シーケンサーを使ってます(KxxGのSxD-8というヤツなんだけど、これが極めて使いにくかった...)。

この曲は、前回に紹介した「へヴィメタル」という曲と一緒に1992年のヤマハテープサウンドコンテストという企画に送りまして、「へヴィメタル」のほうは全国審査、本曲の方は地区審査までいったなんて話が残ってます。このテプコンに関してはその後、出会った小西徹郎さんと面白い後日談もあるので、よかったら「へヴィメタル」の記事も見てみてください。
posted by 尾上祐一 at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

自由電子

今日お届けする曲は、1997年の「自由電子」



この頃は、マッキントッシュコンピュータで、MAXという音楽プログラミング環境を使い変態音楽を吐き出す自己流MIDIアプリケーションをつくることに没頭していた時期(今ではMAX/MSPとして知られている音楽プログラミング環境ですが、デジタル信号処理部であるMSP部分は、この頃まだ付いていなくて基本的にはMIDI信号を扱うという感じ)。コンピュータにいくらか音楽的ヒントや法則をプログラミングし実行することにより自分では考え付かないようなフレーズを吐き出させ、その中で、自分がおいしいと思ったものを抽出してつないで行く手法で曲を作ってました。この曲では、自分は一部ギターも弾いていますが、ソリストとして狩俣道夫さんにソプラノサックスとフルートを、江草啓太さんにピアノを弾いていただいてます。お二人ともこの頃に知り合ったのですが、まさにこういうソロが欲しかった、というのを実現して頂いてます。改めて感謝。そして、エンディングのほうでは、ストロベリー・フィールズ・フォーエバーのオマージュというかパロディというか、みたいな感じで曲を締めくくってます。

ちなみにこのMAXで作ったプログラム。自分のPC環境がマックからウィンドウズに移ってからとんとご無沙汰でしたが、現在MAX/MSPになってそのランタイム・アプリケーションがこちらよりWindows版、Macintosh版ともにフリーでダウンロード可能で、Win版で当時の自作プログラムを試してみたところ、ちゃんと動きました。 

というわけで、その自作プログラムが置いてある尾上のMAXプログラムページからファイルをダウンロードして、MAX/MSP PlayでOpenすれば、当時の僕のアルゴリズムコンポジションなどのプログラムを試すことが可能です。古いプログラムなのであまり熱心なサポートはしませんが、お時間と興味ある方は試してみて下さい。 ちなみにこの自由電子の作曲に使ったプログラムはGridMatrixProというプログラムです↓。 最後に、この「自由電子」は1998年発表のソロアルバム"Onoue++"のオープニングナンバーでありました。

Gridmatrix
↑クリックで拡大

posted by 尾上祐一 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

がらくた村祭り

尾上祐一の蔵出し音源配信。今日は1993年1月録音の曲いってみましょう。



小学生でも思いつきそうなテーマ・メロディですな。コンセプトは、「村に秋葉のジャンク屋がやってきた」みたいな感じ。僕の曲で3拍子のものはそんなに多くはないんだけど、これはFrank Zappaの3拍子曲のHoliday in Berlinあたりに影響を受けて作った覚えがある。発表後、韓国民謡のアリランの影響を指摘されたことがあるんだけど、確かにそっちのほうに似てますね。でも作ってた時はアリランは知りませんでした。
録音は、4chカセットMTR。この曲ではエレクトリックギターで色々遊んでまして、ディストーションとフィルタの様々な組み合わせだったり、Pitch to Voltage Synthに繋いだり、レコーダーの回転数落として録音して、再生時は倍速にしたりとか・・。僕にとって、Eギターというのはシンセサイザーと同じようなもんなんです。Eギターの魅力は、人それぞれあるかと思うけど、自分的には色々音を電子的に変えられるのが最大の魅力。またテーマ・メロディの二回目の部分では、1万円のEギターをフレットレスギター化したものとか、"尾上Co-Q"というジャンクなアコースティックギターを改造し自作の弓で弾くようにした1弦の胡弓、なんてもののサウンドも出てきます。元々ジミーペイジがバイオリン弓でギター弾いているのを見て、自分も弓を作ってそれでギター弾こうとしたのが尾上co-qの切欠。1987年の頃の話。まぁ今となっては楽曲にちょっとしたつけたし程度の演奏だけど、当時はこれでも結構凄いダローと思ってた(^_^;)。しかしその後、これが回擦胡の登場に繋がりました。
あとこの曲は、1996年から一年ほどギターで参加したアンドロジーナってバンドでも、リーダーのモンド松田氏がこの曲を気に入ってくれたこともあって演奏されてました。また機会があったらだれかと合奏でやってみたい曲です。
posted by 尾上祐一 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする