2008年02月22日

へヴィメタル

今日紹介するのは、今から丁度20年前の作品「へヴィメタル」。



この曲の録音は、1988年の2月で大学受験の数日前。僕は宅録を82、3年くらいからラジカセ2台のピンポン録音による方法でスタートしてますが、この88年頃はフォステックス社のX-15という4chのカセットMTRを使い込んでいた時代。当時通っていた高校は、へヴィメタル派かフュージョン派に分かれてまして、皆さんライトハンドだのチョッパーだのとてもお上手でしたが、僕はダサくてもオリジナル曲をやることに執着していたので完全に宅録一人上手にのめり込み、周りからは浮いておりました。それでもメタルな人達とはちょっとした付き合いがあり、彼らからの影響、彼らへのオマージュ、リスペクト、周りから浮いている自分へのイラダチ、そして大学受験前の開き直り、が渾然一体となり、この曲が頭の中で鳴り響き、製作開始から完成まで6時間程度のハイスピードで完成。そんなインスタントな曲だけど、その割りに過去、何かにつけリバイバルしたことのある曲でもあります。

翌89年、昭和から平成となり、宅録マテリアルがこの曲を含め13曲程度、それなりに溜まったのでユニット名Pure Gold Family Bonds(写真左、当時の尾上とジャケット絵描きのPH松園)名義で「平成の改新」(画像中央)というカセットアルバムにして、新宿にあるUK EDISONで400円で販売。破格値自主制作カセット作品集の先駆けと勝手に自負してますが、ほんとに安かったこともあってか、そのお店だけで、50本、トータル100本くらい売れました。これは売れたことよりカセットをシコシコ複製したことのほうが凄いかもですな。

PGFB 平成の改新ジャケ YamahaTape.jpg

そして更に録音から4年後の92年、ヤマハテープサウンドコンテストという宅録作品のコンテストにこの曲で応募し東京地区1500作品の中から全国大会進出作品として選ばれます(画像右参照)。しかしそこで落選。ちなみにこの曲を聴いた全国大会審査員は、鳥塚しげき(ワイルドワンズ、NHKワンツーどんのお兄さん)、向谷実(カシオペア)、松武秀樹(YMOマニピュレータ)の各先生方だったそうです。なかなかいいオチです。

しかし、このコンテストには更なるオチがあります。2005年の秋に僕が開いた「現代音楽家・寺内大輔氏と即興演奏会」の報告を日記アップしたところ小西徹郎さんという方が、現代音楽家の寺内氏のことを知っているということで書き込み頂きました。小西さんは、作曲やトランペットの演奏を中心に僕同様に東京のアンダーグラウンドシーンで活動されてる方で、人脈的にも近いところに居たので「相変わらずこの世界は狭いですねぇ」なんて話していたわけですが、なんと小西さんもこの92年のヤマハテープコンテストに東京地区より応募し全国大会選抜まで行ったそうなのです。書類を見ると確かに僕と一緒に名を連ねているではないですか!(画像右参照)。そして嬉しいことに、その曲「白い霧の彼方へ・・・」は小西さんの曲登録サイトで聴くことが出来ます。トランペットの音色が素晴らしく、標題通りイメージが湧く曲。流石クオリティ高いです。また小西さんもずっと宅録を続けておられるようで、同サイトでは興味深い作品が色々聴けます。

92年当時は結局この結果のみで、コンテストを切欠にした交流は無かったし、受賞者の曲を聴くことすら無かったのですが、今、こうして小西さんの曲を聴けること、そして小西さんが自分に近い所で活動をされていることを思うと実に感慨深いです。

ちょっとしたことでも積み重ねは何かの切欠になる。思い立ったらなんでもやっておくものですね。
posted by 尾上祐一 at 20:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 音源1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘヴィメタル、いいねェ〜♪
てつろうさんとは、ちょいちょいセッションしてます。
Posted by ダミ at 2008年02月22日 20:38
おお、カキコありがとさん。
ダミさんとは後の純金ファミリー証券で平成の改新の曲、色々やったよな〜。あれはほんと嬉し楽しかったよ。
てつろうさんはmixiやめちゃったみたいだけど、ライブは元気にやってるようですね。良かった。
Posted by 尾上祐一 at 2008年02月23日 12:50
ぅ わーぉッ!
Posted by じゃじゃ岩城 at 2012年11月25日 17:09
おお、じゃじゃさん。聴いて頂いてありがとうございます〜。
Posted by 尾上祐一 at 2012年11月26日 12:39
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