小学生でも思いつきそうなテーマ・メロディですな。コンセプトは、「村に秋葉のジャンク屋がやってきた」みたいな感じ。僕の曲で3拍子のものはそんなに多くはないんだけど、これはFrank Zappaの3拍子曲のHoliday in Berlinあたりに影響を受けて作った覚えがある。発表後、韓国民謡のアリランの影響を指摘されたことがあるんだけど、確かにそっちのほうに似てますね。でも作ってた時はアリランは知りませんでした。
録音は、4chカセットMTR。この曲ではエレクトリックギターで色々遊んでまして、ディストーションとフィルタの様々な組み合わせだったり、Pitch to Voltage Synthに繋いだり、レコーダーの回転数落として録音して、再生時は倍速にしたりとか・・。僕にとって、Eギターというのはシンセサイザーと同じようなもんなんです。Eギターの魅力は、人それぞれあるかと思うけど、自分的には色々音を電子的に変えられるのが最大の魅力。またテーマ・メロディの二回目の部分では、1万円のEギターをフレットレスギター化したものとか、"尾上Co-Q"というジャンクなアコースティックギターを改造し自作の弓で弾くようにした1弦の胡弓、なんてもののサウンドも出てきます。元々ジミーペイジがバイオリン弓でギター弾いているのを見て、自分も弓を作ってそれでギター弾こうとしたのが尾上co-qの切欠。1987年の頃の話。まぁ今となっては楽曲にちょっとしたつけたし程度の演奏だけど、当時はこれでも結構凄いダローと思ってた(^_^;)。しかしその後、これが回擦胡の登場に繋がりました。
あとこの曲は、1996年から一年ほどギターで参加したアンドロジーナってバンドでも、リーダーのモンド松田氏がこの曲を気に入ってくれたこともあって演奏されてました。また機会があったらだれかと合奏でやってみたい曲です。