2015年06月27日

"鳥小屋" 1999年の作品

ここのところ最新の楽曲紹介が続いていましたが、久々に古い楽曲をご紹介。曲は1999年のソロ作"鳥小屋"。ゲストに立岩潤三さんのタブラに行って頂いている作品です。



尾上祐一:MAX Programming, Guitar, Sampler
立岩潤三:タブラ

"鳥小屋サウンド"というウェブサイトをやっている私ですが、そのテーマともいえる作品。この曲は、コンピューターで作曲されており、音階、リズムなどの規則性と乱数発生による不規則性を組み合わせてプログラミングし、自分の狙いとその逆の意外性の両面性を持った音楽を生成させています。ニワトリのコッ・コッ・コッ・コケーーッという感じのリズムが生み出されていますが、この辺はコンピュータで生成ならではじゃないかなと感じます。なかなか人間では表現できないリズムかと思いますが、音楽仲間で打楽器マスターの立岩潤三さんにお願いして見事にマッチしたタブラを叩いて頂きました。なお私は、ここでトーキングモジュレーションを効かせたギターを弾いています。この曲はその後2005年にリリースされたソロアルバム"Vongole"に収録されています。

ちなみにこの楽曲が作られた1990年代後半は、MAXという音楽プログラミング環境でかなり実験して音楽を作っていた頃でした。このMAXは、元々フランスのIRCAMという音楽研究所で作られたもので、MIDIプロセッシング、DSP(デジタル信号処理、デジタルでシンセサイザーやエフェクターを作ったりします)などができるものです。1990年代に一般向けにも販売されるようになり私も手を染めたのですが、当時はまだPCのパフォーマンスのこともありこの楽曲のようにMIDiプロセッシングによるアルゴリズミック・コンポジションが中心でした。その後、2000年代になりMSPというDSP機能やJitterという映像処理もできるまでに拡張されて現在に至っています。が、私のほうは2000年以降、MAXからは離れ、ご存知の通り自作楽器のリボンコントローラーと回擦胡での音楽活動に比重を置くようになっている次第です。(ただここ数年、DSPの仕事で再びMAXに首を突っ込んでいます)
posted by 尾上祐一 at 12:36| 音源1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする